キムラック教
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キムラック教(キムラックきょう)は、運命の三女神を信仰するキエサルヒマ大陸最大の宗教で、キムラック教会を唯一の教派とする。貴族連盟によりキエサルヒマ大陸の国教として認められている。教祖はラモニロック。
概要[編集]
キムラック教は、キエサルヒマ大陸に伝わる神話に登場する神々の一柱「運命の三女神」(ウィールド・シスターズ)を信仰する一神教である。教義において偶像の崇拝が禁じられているため、キムラック教を表すシンボルは存在しないが、統一的なイメージとして「白」が教会のシンボルカラーとなっている。
およそ200年前、時の教主ラモニロックが創設したキムラック教会によって伝道され、現在その信徒は大陸全土に渡って分布している。教会の総本山はキムラック市のユグドラシル神殿で、キムラック市は信徒から「聖都」と呼ばれている。
教義[編集]
キムラック教会は古くから一貫した秘密主義を徹底しており、その教義であるキムラック教の内容については、都市外の一般の人々にはほとんど知られていない。ただ一つ、広く世に知られている教義は、忌まわしき血統であるとされる魔術士の根絶である。しかし、それは教義の一部分に過ぎず、「女神未来」においてカーロッタが語った「滅びの約束」こそがキムラック教の真の教義ではないかと思われる。
過去と現在はやがて滅びに至る道程であり、カーロッタはそれを「約束」と表現している。万物はその流れに逆らえないし逆らってはならない。滅びを否定して不死の仕組みをつくろうとすると、仕組みから生まれた破局に滅ぼされる。逆に、滅びのリスクを受け入れ続けている限り未来はどこまでも続くとも語っている。
キムラック教の教えは常世界法則の本質を表しているとも言え、そこから派生した神人信仰も狂気とは一概には言えない。