概要
音声魔術の行使には術者本人の肉声という媒体を必要とし、魔術士はこれに呪文と呼ばれる定型句を使用する。媒体としての音声の本質はあくまで「声を発する」ことのみにあり、呪文の内容や長さが魔術の効力そのものに影響することはない。従って構成を正しく編めてさえいれば、媒体となる呪文が全く意味を成さないでたらめなものや単なる叫び声などであっても、魔術を発動させることは可能である。しかしながら、多くの魔術士は呪文が示す意味を構成の内容と一致させることで、構成の展開をよりスムーズにしている。
呪文として使用する文言は術者個人の自由な発想に任されているが、師や家族・友人など、身近な人物に影響されることが多いようである。