愛の村(あいのむら)は、原大陸の開拓村。
概要
広い荒地の窪地になった一画にある忘れられた開拓村。文字通り何もない村であるためラポワント市議会から殆ど相手にされず、革命闘士からも相手にされていない。住人は生活圏から一歩も出ず、野菜や煙草等必要なものだけを栽培して自給自足の生活を営んでいる。
歴史
新シリーズからおよそ10年程前、人生をやり直したいと考える人々が漠然とこの地に集まって開墾し、村を形成した。現在の村民もその当時集まってきた人々が殆どで、年寄りが多い。経歴は犯罪者から逃亡した開拓民まで千差万別で、そのため過去に何があろうとお互いに問わない事を約束し合い、相互の愛と信頼を育み合うコミュニティが生まれた。
規則
村の資産はすべて共同のものであり、村人は全員が家族であり夫婦である。村の中ではいかなる理由があろうと殺人は行われてはならない事であり、村の外から問題がやってきた場合は村人全員が一丸となって解決にあたる。
愛の五日間
一年のうち五日の間に設けられた愛の村の伝統行事。この日の間、村人は下半身には何も穿かず(子供だけは毛布一枚羽織ることを許される)、誰かと顔を合わせるたびに「平穏な愛。糧なき皿は平らなだけ。盛り付けよう、この手で愛を」と唱え、相手と向かい合って両手を組み、決められた手順でお辞儀をする。
愛の五日間の間は仕事をすべて休み、酒と煙草を飲み、愛の詩を歌い、哲学を語らう。最後に去年一年で起こったすべての問題や諍いは翌年に持ち越さないという合意を村全体で取り交わし、新たな一年を迎える。