蛇の中庭
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蛇の中庭(へびのなかにわ、ミズガルズ)とは、『魔術士オーフェン』シリーズの舞台となる世界全域を指す呼称である。神話においては「唯一の真なるドラゴン」ウロボロス(別名:ミズガルズソルムル)の巨体に囲まれた世界であると伝えられ、宇宙と同義として扱われることもある。
概要[編集]
広大な海と点在する数多の大地から成る。『エンサイクロペディア魔術士オーフェン』では「平面世界であるらしい」と記され、これは6時間ほどの追跡で補足される距離の相手や、翌日に到着する船を視認できる点から裏付けできる。また、キエサルヒマ大陸の学会でも天動説派が主流らしい(地動説を参照)が、はっきりとした世界の全貌は明かされていない。
現在、地上で存在が確認されている大陸は、キエサルヒマ大陸、巨人の大陸、原大陸の3つである。
神話[編集]
原初の世界として存在していた虚無の空洞「ギヌングガガァプ」には、不死の巨人(ユミール)たちが住んでおり、その中でも最大の巨人として君臨していたのがウロボロスという名の大蛇だった。
ある時、ギヌングガガァプに降り立った全能の神々は、世界の虚無をくまなく満たし、巨人たちも一人残らず滅ぼされた。しかし、世界最大の巨人ウロボロスだけは滅ぼすことができず、神はウロボロスが巻く“とぐろ”の内側に新たな世界を創造した。
この新世界は後に「蛇の中庭」と呼ばれ、積み重なった巨人たちの遺骸はその大地となり、「巨人の大陸」(ヨーツンヘイム)と呼ばれた。