概要編集
「最悪のドラゴン」、「不死の獣」とも呼ばれる。巨人の大陸では「すべてを手にしていた」とも。棲息範囲はキエサルヒマ大陸の全土に及ぶものの、現在は絶滅危惧に指定される保護動物である。容姿は動物のサイによく似ているが、それと最も異なる特徴として、背中に山のような外殻と一体化した蒸気タービンを背負っている。
ミスト・ドラゴンが持つ特徴的な生態は、その高いサバイバビリティ(生存能力)にある。動きは常に鈍重だが、地上のいかなる環境においても生存できる強靱な身体を持ち、その外皮の頑強さは大陸無比である。また、皮膚の表面を覆う特殊な粘液は熱伝導を著しくカットするため、あらゆる魔術による攻撃の効果をも鈍らせる。その防護性能は、マグマのたぎる火山の火口に落ちても悠々と向こう岸に渡ったという逸話が残るほどで、ミスト・ドラゴンを傷つけられる力は大陸には存在しないとまで言われる。
ミスト・ドラゴンの「愛情表現」は極めて危険で、石を食べて体内で弾丸を精製し、背中のタービンから高速で射出したり、興奮が最高潮にまで高ぶると「神の槌」と呼ばれる超強力な雷撃を放つ。行動の全てが気まぐれで予測不可能なため、「歩く自然災害」とも揶揄される。
大気魔術編集
呪い編集
不明。極めて高い知能を持つと言われながら、現在はその行動がどこまでも動物的である事から、一部読者の間で「知性の喪失」ではないかという説もある。