プレオーフェン | |
---|---|
著者 | 秋田禎信 |
イラスト | 草河遊也 |
話数 | 全21話 |
『プレオーフェン』とは、本編『魔術士オーフェンはぐれ旅』より5年前の過去の時代を舞台とした読み切り短編シリーズの通称である。『プレ編』とも呼ばれる。主に『魔術士オーフェン・無謀編』シリーズの短編集に書き下ろしとして収録。全21話。
概要
主人公オーフェン(=キリランシェロ)が《牙の塔》で魔術を学んでいた学生時代[1]に焦点を当て、チャイルドマン教室の個性的なクラスメイト達を中心に巻き起こる波乱の日常がそれぞれの視点で描かれる。作風は『はぐれ旅』と『無謀編』の中間あたりに位置し、シリーズ単体としての人気も高い。
旧プレ編
1996年から2003年にかけて刊行された富士見ファンタジア文庫『魔術士オーフェン・無謀編』(全13巻)および2009年12月に発売された『秋田禎信BOX』に、書き下ろしとして一巻に一話ずつ収録された。全14話。
『秋田禎信BOX』で書き下ろされた『怪人、再び』は、事前に作者の公式ウェブサイト上で企画された読者アンケートの結果を反映して執筆されたもので、『無謀編』刊行当時は最後まで実現することがなかった「チャイルドマン教室総出演エピソード」である。
2011年9月から2012年6月にかけて刊行された『魔術士オーフェンはぐれ旅 新装版』(全10巻)の全巻購入特典として、上述の『怪人、再び』を除いた『旧プレ編』13作品を1冊にまとめた単行本『魔術士オーフェン・プレ編』の応募者全員サービスキャンペーンが実施された。
新プレ編
2012年11月から2013年6月にかけて刊行されたTOブックス単行本『魔術士オーフェン しゃべる無謀編』(全7巻)に、書き下ろしとして一巻に一話ずつ収録された。全7話。
『しゃべる無謀編』では毎巻特典ドラマCDが封入されており、『新プレ編』は全てCDドラマ化されることを意識した構成となっている。
各話リスト
話 | タイトル | 初出 | 収録巻 |
---|---|---|---|
1 | 魔術士オーフェン・青春編 思えば俺も若かった | 書き下ろし | 無謀編1 てめぇら、とっとと金返せ! |
2 | 魔術士オーフェン・血風編 リボンと赤いハイヒール | 書き下ろし | 無謀編2 馬鹿は一人でたくさんだ! |
3 | 魔術士オーフェン・純情編 馬に蹴られて死んじまえ! | 書き下ろし | 無謀編3 お前はいったいなんなんだ!? |
4 | 魔術士オーフェン・暗黒編 清く正しく美しく | 書き下ろし | 無謀編4 顔を洗って出直しな! |
5 | 魔術士オーフェン・失楽編 タフレムの震える夜 | 書き下ろし | 無謀編5 あきれてものも言えねえぜ! |
6 | 魔術士オーフェン・憂愁編 超人たちの憂鬱 | 書き下ろし | 無謀編6 自分がイヤにならねえか? |
7 | 魔術士オーフェン・望郷編 天魔の魔女と鋼の後継 | 書き下ろし | 無謀編7 一生ひとりで遊んでろ! |
8 | 魔術士オーフェン・無常編 天使の囁き | 書き下ろし | 無謀編8 それはいろいろまずいだろ? |
9 | 魔術士オーフェン・邂逅編 袖すりあうも他生の縁 | ベストオブオーフェン | 無謀編9 同情なんていらねえぜ! |
10 | 魔術士オーフェン・確執編 今がチャンス | 書き下ろし | 無謀編10 なかったことに出来ねえか? |
11 | 魔術士オーフェン・立志編 向かない職業 | 書き下ろし | 無謀編11 もういいかげんあきらめろ! |
12 | 魔術士オーフェン・事件編 かよわい彼女のまもりかた | 書き下ろし | 無謀編12 そのまま穴でも掘っていろ! |
13 | 魔術士オーフェン・最終編 ぼくのせんせいは | 書き下ろし | 無謀編13 これで終わりと思うなよ! |
14 | 魔術士オーフェン・往時編 怪人、再び | 秋田禎信BOX | 短編集未収録 |
15 | プレオーフェン 毎度の話 | 書き下ろし | 魔術士オーフェン しゃべる無謀編1 |
16 | プレオーフェン 本音の話 | 書き下ろし | 魔術士オーフェン しゃべる無謀編2 |
17 | プレオーフェン 馴染みの話 | 書き下ろし | 魔術士オーフェン しゃべる無謀編3 |
18 | プレオーフェン 余計な話 | 書き下ろし | 魔術士オーフェン しゃべる無謀編4 |
19 | プレオーフェン また・毎度の話 | 書き下ろし | 魔術士オーフェン しゃべる無謀編5 |
20 | プレオーフェン 悪魔の話 | 書き下ろし | 魔術士オーフェン しゃべる無謀編6 |
21 | プレオーフェン 最初の話 | 書き下ろし | 魔術士オーフェン しゃべる無謀編7 |
登場人物
詳細は「プレオーフェンの登場人物」を参照
備考
- 短編集刊行当時、作者が「本編に登場していないキャラクターは『プレオーフェン』でも扱わない」というポリシーを守っていたため、チャイルドマン教室のメンバーであるにも関わらず第11話までコルゴンの出番が無かった。しかし、逆にマリア・フウォンなど『プレオーフェン』から本編に逆輸入されたキャラクターも存在する。
- 没タイトルに『魔術士オーフェン・純愛編 アザリーの前髪』がある [2]
脚注
- ^ オーフェンが上級魔術士資格を得た15歳前後から、王都の宮廷魔術士《十三使徒》の審問に推挙されるまでの間。ただし最終編『ぼくのせんせいは』のみ、9年前(11歳時)のエピソードである
- ^ 『魔術士オーフェンまわり道1 悪逆の森』のあとがきより
|
|