運命の三女神(うんめいのさんめがみ、ウィールド・シスターズ)は、神人種族。運命の三姉妹、または単に女神とも呼ばれる。
概要
「過去・現在・未来」の時を司る3人の姉妹神とされ、順番に長女ウルズ、次女ヴェルザンディ、末妹スクルドと呼ばれる。
約1000年前、魔術の誕生と同時に世界に現出。魔術の存在を世界から抹消することで失われた常世界法則のバランスを回復させようと考え、その元凶であるドラゴン種族の根絶を企てたとされる。
キエサルヒマ大陸最大の宗教組織であるキムラック教会は、運命の三女神を唯一の神として拝するキムラック教を教義としている。その経文によると、「過去は現在と未来の存在を知らず、未来は断絶されている。現在だけが過去を知り、未来を信じているが、なにもできずに檻の中に閉じ込められている。そのため、姉妹たちが互いに出会うことは決してない」という。
魔王スウェーデンボリーいわく、現出した数多の神人の中でも最高位の存在であるとされる。またオーフェンいわく、全世界質量降臨(世界のリスタートまたはターミネーション)の鍵を持ち、それを止めるためにはもう一度遭遇する必要があるという。
未来の運命たるスクルドは世界の終末、滅びそのものであるが、カーロッタは過去と現在はやがて滅びに至る道程であるとしてこれを「約束」と表現し、無限の力となり得る魔王術や巨人化で不死の仕組みをつくり滅びを否定するのは「約束を違える」と断じた。
ウルズ
過去の女神。現出後、文献によって三番目に認定された神人。
ヴェルザンディ
現在の女神。現出後、一番目に認定された神人。ドラゴン種族を追ってキエサルヒマ大陸に来襲し、アイルマンカー結界を崩壊させる直接的な要因となった。
詳細は「ヴェルザンディ」を参照
スクルド
未来の女神。世界の終末を司る神人。スウェーデンボリーによって実在が示唆されているが、現時点では姉妹の中で唯一その存在が確認されていない。開拓船スクルド号の名の由来になった。