概要
約10年前にナッシュウォータにふらりと現れ、剣術道場を開いた伝説的な剣客。当時のナッシュウォータの治安は劣悪で、街の近辺では武装強盗団の出没が頻発していたが、ビードゥーは真紅の魔剣フリークダイヤモンドを手に敵の拠点に単身で斬り込み、いくつもの強盗団を壊滅させた。この活躍でビードゥーは一躍街の英雄となり、剣術道場には入門者が殺到した。
一番弟子のエド(=コルゴン)と娘のロッテーシャが婚姻して1年後、ビードゥーは重い病に伏し、医師による延命処置が取られたものの病状が回復することはなく、苦悶の内に没した。道場の跡目は娘のロッテーシャが継いだ。
正体
ビードゥーがナッシュウォータに現れる以前の経歴を知る者は一人もいなかったが、その正体は聖域で生を受け、後に外界へ逃げ出した人間であった。
聖域と敵対する最接近領の領主アルマゲスト・ベティスリーサは、ビードゥーが聖域外で活動するエージェント「ドッペル・イクス」である可能性を疑い、ユイス(=コルゴン)を内偵者として差し向けた。
しかし実際には、ビードゥーは聖域が生み出した人造人間であるロッテーシャの精神支配を受け、彼女に自分を聖域の外に連れ出すよう操られていたに過ぎなかったことが判明した。
技能
フリークダイヤモンドの力を借りていたとはいえ、ビードゥーの剣の技術が一流であった事は間違いなく、任務とはいえコルゴンも師事していた事からも窺える。
余談だが、生前のビードゥーの稽古は猛烈に厳しかったらしい。