アーバンラマ市
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アーバンラマ市(アーバンラマし)は、キエサルヒマ大陸の北東部沿岸に位置する都市。四大都市の一つ。
概要[編集]
工業を主産業とするキエサルヒマ大陸有数の大都市。その最先端の工業技術は他の都市の追随を許さず、ビジネスを求める実業家や資産家が多い。王都からの独立を謳う「自治都市」としても知られる。
市街は富裕層(主に資産家、実業家)の住む北部と、貧困層(主に労働者、ギャング)の住む南部の明暗がくっきりと分かれている。北部は整然としたきらびやかな街並みが広がる反面、工場や安アパートが無秩序にひしめきあう南部は半ばスラム街の様相を呈している。その為か南側の治安は極めて悪く、ストリートギャングたちが幅を利かせている。
地理[編集]
キムラックから山沿いに南下した沿岸部に位置する。アーバンラマ港から出ている船の定期便に乗ると、最初にタフレムに着く。かつてアーバンラマとメベレンストを接続する「鉄道」の敷設計画が立ち上げられたが、費用対効果の面で難点が指摘され、計画は現在ほとんど頓挫している。
歴史[編集]
キエサルヒマ大陸の歴史上初めて自治が宣言されたことがよく知られる。それが原因で、かつては都市そのものが王権反逆の嫌疑をかけられたこともある。しかしオーフェン曰く、現在では西部のトトカンタ市やタフレム市のほうが実質的な自治性は高いらしい。
アイルマンカー結界の崩壊を機にキエサルヒマ紛争が勃発すると、一部資本家が主導となって外大陸開拓計画が立ち上げられ、アーバンラマに流れてきたキムラック人難民が数多く海を渡った。
政治[編集]
アーバンラマ市政は議会制が採られているが、議席に着く市議たちはそれぞれを支援する有力資本家の傀儡に等しく、市の実権はそういった資本家連によって掌握されていると言っても過言ではない。
市議会は資本家の代理戦争の場と化しているが、その一方、大陸で最も実用的で迅速な政治を執り行っているという皮肉な一面もある。
社会[編集]
南側に立ち並ぶ工場の煙突からは絶えず煤煙が排出され、それに起因する街の大気汚染や、資産家と労働者の間で広がる貧富格差などが都市の社会問題となっている。
王都からの独立自治を掲げるアーバンラマ市は、治安維持においても独自の自衛組織を持ち、アーバンラマの全市民には一定年数の兵役が課せられている。ただし、王都の王立治安構想に与する都市は軍事力を持つ必要が無いという建前上、法令によって軍事組織を持つことが禁じられているため、あくまでも自警団程度の規模に留まっている。
市街[編集]
北部[編集]
資産家や実業家が住む住宅街が中心。美しく整理された広い街路には塵ひとつなく、道に沿って並木が整備され、住宅街の中心にはひときわ大きな公園がある。また北部にのみ設けられた港湾には大陸随一の造船所がある。
- 主な施設
南部[編集]
労働者が住むスラム街。廃ビルと煤けたアパートが立ち並ぶ。ストリート・ギャングによって街が仕切られており、多くの商店や宿屋はギャングと協定を(半ば強制的に)結ばされ、ギャングに「安全代」を支払うことで無事に営業を行っている。
赤光帝47年、ライアン・スプーンがディープ・ドラゴン(レキ)と決戦するために緑宝石の鎧の力を解放したことで、南部地域が丸ごと樹海に飲み込まれ、完全崩壊してしまった。
キエサルヒマ内戦が勃発すると、今度はアーバンラマに流入したキムラック人難民がキャンプを張り、外大陸開拓計画の拠点となる。そのため、難民開拓団と元から居る南部住民との間に摩擦が生じ、治安は更に悪化。強盗団による襲撃や物資の横流しが多発した。
- 主な施設
- 教会
その他[編集]
- 『魔術士オーフェンはぐれ旅DX』で示された大陸地図ではラテン文字転写をデザイン化した記号で地名が記され、アーバンラマはアーバン・ラマあるいはアーバン・ラーマと読むことができる。