キムラック崩壊
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キムラック崩壊(キムラックほうかい)とは、アイルマンカー結界の消滅に端を発するキムラック市で起こった一斉蜂起と、その終局となる市の崩壊に至るまでの一連の動乱事件のこと。大崩壊(だいほうかい)とも呼ばれる。
概要[編集]
赤光帝47年末、アイルマンカー結界の崩壊と時を同じくし、キムラック市では市民の蜂起が勃発した。キムラック教会教主ラモニロックは、死の教師首長カーロッタ・マウセンを含む直属の配下数十名を連れて早々に街を脱出。秩序を失ったキムラック市は未曾有のパニック状態に陥った。
キムラック市は事態の沈静化のため王都に騎士軍の出動を要請したが、到着した騎士隊はキムラック教会に対し「魔術士同盟への加担」というありもしない罪を着せ、「王権反逆への粛清」という名目の下、教会幹部らを次々と虐殺していった。教師を始めとする教会の施政者の大半が処刑されたため、市の混乱は鎮まるどころかより一層激しさを増し、最終的にキムラック市は跡形も消えて無くなる完全崩壊へと至った。
大崩壊後[編集]
キムラック市は地図上からもその名を消し、17万人以上とも言われるかつての市民たちは難民となって大陸を南下。タフレムとアーバンラマへ二分して新たな住処を探し求めた。中には難民とならずに奪われた街を取り戻そうと荒野に残った者も少なからずおり、キムラックに戻ってきたサルア・ソリュードは彼らと合流し、騎士軍と戦った。
しかし、主なる拠点もなく物資にも事欠いていたために抵抗も長続きせず、全滅は時間の問題となっていたところへ魔王オーフェンから外大陸開拓計画を持ちかけられる。当初は頑として受け入れなかったものの、他に生き残る道もなかったため承諾、サルア率いる難民たちはアーバンラマへ南下した。
考証[編集]
市街に騎士軍を派遣した貴族連盟の真の狙いは、キムラック市を占拠することでタフレム市(=《牙の塔》)に対する砦とすると共に、キムラック難民をタフレム・アーバンラマの両市に殺到させ、それぞれの市の機能を停滞させることにあった。