ヘイルストーム
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概要[編集]
オーフェンが最接近領で使用したマシン・ピストルのような外観の自動拳銃(オートマチック・ピストル)。《牙の塔》の秘蔵武器で、レティシャが密かに《塔》の倉庫から持ち出し、最接近領に突入する直前にオーフェンに手渡した。
約5年前に実験的に造られた一点物の試作型で、しかも十分な整備もされずに倉庫に眠っていたという骨董品のため、武器として信頼性は極めて低い。そのためオーフェンはあえてその不安定さを利用し、意図的に暴発を起こすことで予測不能な攻撃手段に転じるという使い方をした。ヘイルストームはそのまま最接近領に放棄されたが、その後、クリーオウが密かに回収(あるいはロッテーシャが召喚機で取り寄せたか)し、聖域で使用した。
技術[編集]
チャイルドマン・パウダーフィールドが考案した「弾丸の発射時に螺旋回転を加える」という、いわゆる「ライフリング」の技術が使われており、その射程距離と命中精度は従来の騎士用拳銃とは比較にならない。これにより、拳銃による数メートルという長距離からの「狙撃」の概念が生まれ、この新世代の拳銃は「狙撃拳銃」と呼ばれた。
《牙の塔》は狙撃の技術が本格的に実用化された場合の対抗手段をまだ持ち合わせていなかったため、生まれたばかりのこの技術を極秘とした。しかし、コルゴンによって情報を最接近領にリークされ、より洗練された狙撃拳銃であるテンペストが製造されることになる。ちなみに、当時《塔》で狙撃拳銃の専門訓練を受けていたのはオーフェンとコルゴンの2人だけである。
制式型[編集]
アイルマンカー結界の崩壊後、ヘイルストームの後継にあたる拳銃が王都でも量産され、騎士団の最新鋭の武装として実戦配備された。弾数は8発。量産化のためか試作型よりも小口径で射程も短く設計されている。
オーフェンを追ってクリーオウがタフレムを発つ際に、マリア・フウォンとプルートーからフォルテを通じて餞別として手渡された。
使用者[編集]
- 我が聖域に開け扉(下)
- キエサルヒマの終端(制式型)