天使と悪魔
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天使と悪魔(てんしとあくま)とは、世界の発生の基となった人の意思の力である。
概要[編集]
魔術を決定づける最重要要素である「人の意思」には、しがらみを切り払って外に進もうとする力と、外部から自分のいる場所だけを切り取って内にこもる力のふたつに分かれ、スウェーデンボリーはこれらを「天使と悪魔」と名付けた。
備考[編集]
天使と悪魔の本当の意味は、相反する二つの意思が背中合わせに同時に存在しているという事である。そのため、世界の発生の基となった人の意思を、天使と悪魔どちらかに分ける事は不可能とされている。しがらみを切り払って外に進もうとする力にせよ、外部から自分のいる場所だけを切り取って内にこもる力にせよ、どちらが天使でどちらが悪魔かは一概に言い切れる代物ではなく、一方だけを自在に選択する事も出来ない。
天使と悪魔は魔法の根源そのものとも言え、限りなく万能に近い存在として現出した神々にとっては唯一の未知の要素であり、スウェーデンボリーでさえも制御する事は出来ないと告げている。仮に制御しようとするなら、変化の全可能性を停止した完全物質状態か、全物質の存在しない純粋可能性のみの状態とする必要があり、結局それは今ある世界を壊して新たに世界を創り直す事でしかない。