森の紋章の杖
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森の紋章の杖(もりのもんしょうのつえ)は、天人種族の遺産。通称「ワニの杖」。
概要[編集]
高硬度と高粘度を併せ持つ特殊な魔術金属でできた杖。全長約150センチ、太さは直径3センチ。石突き(杖の先)の基部を回すと石突きが鋭利にとがる仕組みを持つ。杖の頭には鎖で繋がれた小さなワニの飾りが2個ついている。
人が杖に触れるだけで魔術の効果が発動。瞬時に巨大化した飾りのワニが無差別に目標を捉え、噛み付いて捕縛する。このワニにはどんな物理攻撃も魔術も通用しないが、反面、攻撃能力も全く無い。ワニによって敵を取り押さえた後、石突きで突き刺すというのが本来の使い方らしい。 ワニの拘束能力は極めて高く、重度のヴァンパイアであっても容易には抜け出すことが出来ないほどである。
《牙の塔》に保管されていたが、アザリーが誤ってゴミと一緒に捨ててしまい、『タフレムの震える夜』事件の発端となった。事件はオーフェンたちによって解決され、杖は無事《塔》に戻った。
それから約25年後の原大陸では、オーフェンの娘であるラッツベイン(通称「ワニ娘」)の所有物になっているが、おそらくオーフェンの沈黙魔術の再現実験によって生み出された複製品の一つと思われる。
スウェーデンボリーによってシスター・ネグリジェが沈黙魔術の始祖魔術士として再設定されたことによって本来の力を取り戻し、ヴァンパイアによるラポワント市でのサルア襲撃の際にはラッツベインがヴァンパイアを拘束するのに使用している。