魔術戦士
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魔術戦士(まじゅつせんし)とは、原大陸の魔術士の内、戦闘任務を専門とする者のこと。またはその資格。具体的には、ヴァンパイアや神人種族に対抗するための特殊訓練を受けた魔術士、すなわち戦術騎士団の騎士団員を指す。
概要[編集]
原大陸唯一の魔術士教育機関であるスウェーデンボリー魔術学校においては、戦闘訓練を行う魔術士とそうでない魔術士が明確に区別される制度が敷かれている。志願者の中から適性による選抜を受けた者だけが戦闘訓練課程に入り、実績を積んで資格を取得することで魔術戦士として認められる。晴れて魔術戦士となった者は、引き続いて戦術騎士団の審問を受けるのが通例である。
魔術戦士の育成は、神人種族との遭遇やヴァンパイアの襲撃といった壊滅災害に対処することを想定している。魔術戦士の活動が外部の一般市民や通常の魔術士に対し徹底して隔離され、実戦と訓練の内容を厳格に秘匿している真の理由は、彼らが非公式に魔王術の制御訓練を受けているためである。
ただし、魔術戦士の全員が魔王術の使い手であるわけではなく、魔王術が使えない魔術戦士も少なくない。偽典構成に成功した程度では、まだ魔王術士としての適性を持つか否かは認めらない。また、魔王術の執行が許可されるのは末期のヴァンパイアや神人種族に対してだけである。
成立の流れ[編集]
開拓初期はオーフェン一人だけでヴァンパイアの処理に当たっていたが、後に多くの魔術士が遅れてきた開拓者として原大陸に渡ってくる頃になると、神人種族との遭遇やヴァンパイアの襲撃といった壊滅災害に対処することを想定した組織作りをする必要が生じてきた。
また、遅れてきた開拓者がやってきたばかりの頃は魔術士に対する風当たりが強く、自ら危険な作業に従事すると表明しなければ医療品や食糧の配給が受けられなかったという背景もあり、そういった時代の流れから「魔術戦士」という概念が生まれたと思われる。
戦術騎士団[編集]
詳細は「戦術騎士団」を参照