天人種族の遺跡(てんじんしゅぞくのいせき)は、200年前に滅びた天人種族(=ウィールド・ドラゴン種族)たちが築いた建造物の遺跡。
概要
天人種族が絶滅して以降、そのほとんどの遺跡が解体あるいは封鎖され、廃墟と化している。大陸中に点在する遺跡の内部には、未だ発見されずに眠っている天人種族の遺産が残っていることもあり、現在、遺跡の発掘調査には魔術に精通する《牙の塔》の魔術士に一任されている。遺産の中には強力な魔術文字を秘めた物もあり、それらは裏ルートで高値で売買されるため、盗掘団に狙われることも多い。
天人種族の遺跡は地下に存在することが多いが、これは元来、天人が地下に棲息する種族であったことに由来している。
所有権
大陸に存在するほぼ全ての遺跡は大陸法によって貴族連盟所有の財産と定められているが、中には連盟の目を逃れ、《牙の塔》やキムラック教会によって密かに隠匿されている遺跡もある。また、連盟との公的な取引きを経て、正式に所有権を大陸魔術士同盟に譲渡したケースもある。
補足
天人によって築かれた最初の都市アレンハタムは、市面積のおよそ半分が廃墟となった遺跡で占められており、街そのものが天人種族の遺跡とも言われている。