概要
古くから地人種族に伝わる伝説の中にある人物。ガラス色のブロンドを纏った美しい女で、戦時中は体格より大きめの重甲冑を着込み、一般的な地人よりも一回り身長が高かった。
約1000年前、ドラゴン種族がキエサルヒマ大陸に渡来し文明を築き始めた頃、大陸の先住民であった地人種族の中には奪われた土地を取り戻すためにドラゴン種族と戦う道を選択した派閥があった。銀月姫はその反ドラゴン派の最右翼であった人物であり、地人戦争が勃発した際には地人全軍を率いる将軍としてドラゴン種族に果敢に戦いを挑んだ。
いくら地人が頑丈で知られる種族であるとはいえ、魔術を扱えるドラゴン種族との戦力差は歴然であったが、地人との共生を望んでいたドラゴン種族には相手を滅ぼす意図は毛頭なかったため、戦いは何十年もの長きに渡る泥沼と化した。かくして銀月姫は、何度蹂躙されようとも永遠に戦い続ける「不死の戦士」として、後世の地人族に語り継がれる伝説となった。
逸話
伝説によると、地人種族の兵士は銀月姫に絶対服従で、銀月姫に下される命令によっては、兵士たちは時に不可能を可能にしたとも伝えられる。また一説には、銀月姫は種族の女の中に稀に生まれるとされる「姫」と呼ばれる指揮系統を担う個体であったとも言われている。
人物
行き過ぎた民族意識のせいで思考が硬直化してしまい、他人や部下の意見を全く聞き入れず、「僭越である」の一言の元に切り捨ててしまう。
登場作品
- 『魔術士オーフェンはぐれ旅 我が戦場に踊れ来訪者』(ゴースト)