エバーラスティン家
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エバーラスティン家(エバーラスティンけ)は、キエサルヒマ大陸の貴族。分家筋はトトカンタ市の商家の一つで、クリーオウ・エバーラスティンの実家。
概要[編集]
王都の貴族の中でも旧い家系のひとつ。最接近領が聖域と人間種族との間の友好を取り計らうことを職務とした親善大使だった頃にエージェントとして仕えていたのを起源としている。貴族連盟が結成されたばかりの頃は専門の諜報機関を保有していなかったため、最接近領解体後は分家した一族を各地に送り込む事によってその役目を果たしてきた。役割は派遣警察と同じだが、エバーラスティン家は現地に根を張って深く探っていた模様。諜報活動を本業としているため、エバーラスティン家の男性は代々短命のジンクスを背負っている。
しかし、王立治安構想が解体されるとその役割を徐々に失い、衰退の一途を辿るようになる。
主な一族[編集]
メベレンスト本家[編集]
貴族連盟の斥候として諜報活動に従事し、各地に送り込んだ一族に指示を出していた。王立治安構想の解体に伴いマーリー・エバーラスティンの代でついに本家も没落し、公表できない過去の資料ごと家屋敷を焼き払ってその幕を下ろした。
トトカンタ分家[編集]
トトカンタ市の高級住宅街に屋敷を構える、同市では指折りの商家。貴族の血を色濃く受け継いでいるため、一族には金髪・碧眼の肉体的特徴を受け継いでいるものが多い[1]。
主な稼業は骨董品の取り扱いだが、先代当主エキントラ・エバーラスティンの死後は商取引から手を引いて、過去の財産を切り売りして生計を立てている。屋敷の地下倉庫にはエキントラが生前にキエサルヒマ各地から集めた貴重な美術・骨董品類に加え、同氏の旧友チャイルドマン・パウダーフィールドから預かった天人種族の遺産や精霊魔術が施された契約書などが所狭しと保管されている。
スパイ活動を本業としているため、ティシティニー・エバーラスティンも若い頃は貴族連盟のスパイとして働いていた。
エバーラスティン家の一族の男性は代々短命で、婿入りしたエキントラもその例にもれず、末娘のクリーオウ・エバーラスティンが15歳の時に病没している。
クリーオウは17歳の頃に学校を休学し、友人のマジクとともに後の夫となるオーフェンのはぐれ旅に参加、キエサルヒマの命運を賭けた戦いに巻き込まれる。キエサルヒマ紛争の最中、オーフェンとともに外大陸開拓計画に参加、原大陸に渡る。オーフェンと結婚後は彼の家名である「フィンランディ」姓に改めた。
分家筋が次々と没落する中、トトカンタの家だけは新シリーズにおいても破産せずに存続している。本家のマーリー・エバーラスティンが居候してからは彼が推し進めている地人種族再興運動の拠点となっている。
系譜[編集]
メベレンスト本家[編集]
トトカンタ分家[編集]
- エキントラ・エバーラスティン
- ティシティニー・エバーラスティン
- マリアベル・エバーラスティン
- クリーオウ・エバーラスティン(フィンランディに改姓)
フィンランディ家[編集]
エキントラ | ティシティニー | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
マリアベル | クリーオウ | オーフェン | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ラッツベイン | エッジ | ラチェット | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
脚注[編集]
- ^ ただし、クリーオウとオーフェンとの間に生まれた三人の娘は全員黒髪である。