原大陸(げんたいりく)は、蛇の中庭にある大陸の一つ。新大陸(しんたいりく)とも呼ばれる。
概要
『魔術士オーフェンはぐれ旅』第三部・第四部の舞台。アーバンラマ資本家の出資を受けて発足した外大陸開拓事業団の探検航海によって初めて発見された。
名称
約300年前にキエサルヒマ大陸に漂着した人間種族の故郷とする説があり、その見解を支持した新大陸移民者により「原大陸」と命名された。しかし、この呼称はキエサルヒマ大陸にはほとんど伝わっていない様子で、キエサルヒマでは発見当時のままの「新大陸」と呼ばれている。
地理
キエサルヒマ大陸との位置関係は、地図の上部を北と仮定すると方角はキエサルヒマの北西にあたり、また「帆船による航海で1〜2ヶ月」という説明[2]より、およそ1万キロメートル[3]の距離を隔てていると推測される。
開拓計画の始動から二十数年を経た『第四部』時点における原大陸人間領は、行政都市アキュミレイション・ポイント、商業都市ラポワント市、および、その二つの拠点を取り巻くように分布する開拓村によって構成されている。
それぞれの地域において、大統領夫人ドロシー・マギー・ハウザー、派遣警察隊総監コンスタンス・マギー・フェイズ、キルスタンウッズ開拓団社長ボニー・マギーが、政治的に強い影響力を及ぼしているため、「原大陸は“アーバンラマの三魔女”に支配されている」と揶揄される向きもある。
未開地
原大陸の全貌は『第四部』時点でも未だ把握し切れておらず、開拓された都市や村の近隣にさえも未踏の地が多く残っているのが現状である。未開地の中には「時間が無限に加速して帰還不可能になる」エリアも存在すると噂され、それを信じている者たちにはこの事を根拠に「原大陸に果てはない」と主張するものもいる。
主な都市・村
歴史
詳細は「原大陸開拓史年表」を参照
政治
詳細は「原大陸政治体制」を参照
経済
キエサルヒマ大陸のソケット紙幣は流通しておらず、別の通貨が使われている模様。換金は可能である。
脚注
- ^ 原大陸の地図は『解放者の戦場』が初出
- ^ 『魔術士オーフェンはぐれ旅 約束の地で』あとがき
- ^ コロンブスの大西洋横断時に使用されたキャラック船(順風時の平均航行速度約8ノット)がスクルド号と同等と仮定した上での最短到達距離