概要
原大陸における魔王術の代表的な使用目的であり、神人種族または危機強度に至ったヴァンパイアに対処するための最終手段である。魔王術による消去は、常世界法則を直接書き換えることで、対象となる存在を事象の根から抹消する。消去の対象者は最初から存在しなかったという結果が過去に遡って置き換えられ、術の執行者を含むあらゆる人間の記憶からも取り除かれる。ただし、術が執行されたという事実と、消去された者の名前だけは術者の記憶に残り、名前を知らない相手を消去した場合でも、術の効果として術者には自動的に対象者の名前(本名)が暴かれる仕組みになっている。
魔王術による消去は完全なものではなく、「消去が執行された」という結果が誰かの記憶に留まっている間に限り継続される、言わば「封印」である。魔王術が執行された後は魔王術記録碑などにその内容を残す決まりになっているが、もし記録が破壊され、その上に執行者自身が死亡してしまっている場合などでは、封印が不安定になり、消去された者が復活してしまうリスクがある。
また消去の副作用として、相手の特徴等を具体的に思い出せなくなるため、ヴァンパイアと戦う時はその都度振り出しに近い時点から戦う事になる。
なお、ラスボスを倒すときに、ラチェットが消去を用いなかったのは、上記より、計画的なものである可能性が高い。なぜなら、相手の名を残す記録を永遠に保存することは困難で、かつ、復活した場合、バンパイアと違い、シマスボリーによる解消が望めない。
シマスの消去に失敗した際の状況にヒントを得た?良策である。ベイジットに執着せずに逃げ回られたら大変なことになっていたが、ラチェットはラスボスの性質を見極めていたということか。あっけなく消失、と捉えた読者も多いようですが、消去だけに設定された記録ギミックのため、確実に必要な配慮となる。
呪文
消去された神人・ヴァンパイア
消去者 | 執行者 | 備考 |
---|---|---|
ゲイム・ベルエッタ | オーフェン・フィンランディ | |
カサル | ||
デグラジウス | 神人種族 | |
ギエン | 不明 | |
グレイン | ||
イックス・ハガー | ||
フェリーナ・ハガー | ||
メイリー・ペイトン | マジク・リン | |
擬態人間 | ||
剣翼のアルバロ | ビーリー・ライト / シスタ | |
塊のゴーシ | マシュー・ゴレ | |
刃男 | ラッツベイン・フィンランディ | |
白猿 | ||
タコ足 | マルカジット |