ミズガルズソルムル=ウロボロスは、神話に伝えられる巨大な蛇。「唯一の真なるドラゴン」、「全世界質量」とも呼ばれる。
概要
キエサルヒマ大陸を含む世界の全てを取り囲んでいるとされる大蛇。創世の神話によれば、ウロボロスは旧世界ギヌングガガァプに存在した最大の巨人で、そのあまりにも膨大な体躯は触れることはおろか肉眼で見ることすらかなわなかったという。ギヌングガガァプに降り立った神々は新世界の創造のため旧世界を巨人もろともに滅ぼしたが、唯一ウロボロスだけは滅ぼすことができず、仕方なくその蛇の巻くとぐろの内側に、後に「蛇の中庭」(ミズガルズ)と名付けられる現在の世界を創造した。
《牙の塔》で学んだ魔術士に贈られるドラゴンの紋章のペンダントは「剣にからみつく一本足のドラゴン」が象られており、フォルテ曰く、これはウロボロスをイメージしているとする説もあるという[1]。
全世界質量
戯曲『魔王』の中で、女神がドラゴン種族を滅ぼすために使役すると宣言した「ドラゴン」がウロボロスを指していると考える説もある。聖域の玄室に隠遁していた始祖魔術士たちは、女神による「全世界質量(ミズガルズソルムル)の降臨」を世界終焉の約束と換言し恐れていた。
出典
脚注
- ^ 『我が塔に来たれ後継者』