付録:名称の語源

オーフェン世界の各種名称の元ネタ集

北欧神話･伝承

ヴァルキリー: [独] Walküre / [英] Valkyrie / [日] ワルキューレ、ヴァルキュリア; 北欧神話に登場する半神たち。天上の宮殿ヴァルハラの住人。

ユグドラシル: [欧] Yggdrasill / [日] ユグドラシル、イグドラシル; 北欧神話に登場する、世界を体現する巨大な木。ミズガルズやアースガルズなどの異なる全ての世界を含んでいる。

ギヌングガガァプ: [欧] Ginnungagap / [日] ギンヌンガガプ; 北欧神話に登場する、世界の創造の前に存在していた巨大で空虚な裂け目のこと。世界の始まりの時において、ニヴルヘイムの寒気とムスペルヘイムの熱気がギンヌンガガプで衝突し、熱気が霜に当たって垂れた滴が毒気となり、その毒気がユミールという原初の巨人となった。

ユミール: [欧] Ymir / [日] ユミル; 北欧神話に登場する原初の巨人。ムスペルヘイムの熱気とニヴルヘイムの寒気がまじわったところで生まれ、原初の牛アウドゥムラの乳を飲んで生きていた。彼の肉体から全ての「霜の巨人」たちが生まれたが、巨人たちは非常に乱暴者で常に神々と対立する存在であったため、巨人族の父であり王であるユミールはオーディン、ヴィリ、ヴェーら三神によって殺された。その際、ユミールから流れ出た血がギンヌンガガプを満たし、全ての巨人は死に絶えた。その後、三神は彼の死体を解体し、世界を創世する材料とした。

ヨーツンヘイム: [欧] Jötunheimr / [日] ヨツンヘイム; 北欧神話に登場する、ヨーツンと呼ばれる「霜の巨人族」と「丘の巨人族」が住む国。

ミズガルズ: [欧] Miðgarðr / [英] Midgard / [日] ミズガルズ、ミッドガルド; 北欧神話に登場する人間の住む世界。ユグドラシルの中央周辺にあるとされる。「中央の囲い」を意味し、ミズガルズの周囲は海で囲まれており、その外側にはヨーツンヘイムが存在する。巨大な海蛇ヨルムンガンドはミズガルズに収まりきらず、海の中でミズガルズを環の形になって取り囲み、己の頭で己の尾をくわえている。

ウロボロス: [欧] Ouroboros / [日] ウロボロス; 古代の象徴のひとつで、己の尾を噛んで環となった蛇もしくは竜。北欧神話におけるヨルムンガンド、またはミドガルズオルムを指すこともある。

ミズガルズソルムル: [英] Midgardsormr / [日] ミドガルズオルム; 北欧神話に登場する蛇の姿をした怪物。ロキとアングルボダとの間に生まれた魔物のひとつで、フェンリルの弟。ミドガルズオルムとも言う。

バジリコック: [英] Basilicok / [日] バジリコック; ジェフリー・チョーサーの『カンタベリー物語』に登場する架空の怪物。ヨーロッパにおける伝説上の生物バジリスク及びコカトリスをモチーフとしている。バジリスクは猛毒を持った蛇もしくはトカゲの王（コカトリスは鶏）で、視線を合わせるだけで死をもたらす力を持っている。

バルトアンデルス: [独] Baldanders / [日] バルトアンデルス; ホルヘ・ルイス・ボルヘスの『幻獣辞典』に登場する架空の生物。ギリシア神話に登場する、変身能力を有する神プロテウスをモチーフとして、16世紀にハンス・ザックスが創作したとされる。

レティシャ・マクレディ: [英] Letitia Macready; ロス・マクドナルドのハードボイルド・ミステリ『さむけ』（原題：THE CHILL）の登場人物。

コンスタンス・マギー: [英] Constance McGee; ロス・マクドナルドのハードボイルド・ミステリ『さむけ』（原題：THE CHILL）の登場人物。

スウェーデンボリー: [英] Emanuel Swedenborg / [日]エマニュエル・スウェーデンボリ（スウェーデンボルグ）; 18世紀のスウェーデン出身の科学者。神秘主義思想家。

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