世界樹の紋章の剣
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世界樹の紋章の剣(せかいじゅのもんしょうのけん、古語:ヒュプノカイエン)は、魔剣。天人種族の遺産。通称「魔獣殺し」。
概要[編集]
かつて英雄デミトロスが携え、魔獣ケシオン・ヴァンパイアを討ち滅ぼしたことで知られる伝説の秘剣[1]。キエサルヒマ史上最悪の厄災として出現したケシオンの力に対抗するため、天人種族の総力を結集されて造り出された。
天人が鍛え上げた数ある武器の中でも特に強力な力を宿していたと謂れ、「貫いた物を1本の大樹へと変化させる」能力を持つとされていた[2]。後に明らかにされた伝説によれば、この剣によって葬られたケシオン・ヴァンパイアは、その姿を巨大な森へと変えられ、永劫に渡って封じられたという[3]。
この能力の本質は、人間種族が抱える巨人化(ヴァンパイア化)の問題を、遠い未来へと先送りすることにある。巨人化を「止める」のではなく「別の方向へ向かわせる」ことで無力化するというアイデアをその対処法として見出した天人種族は、巨人化によって無限に増大する質量を無意味で長大な生命力(=樹木)へと変換する術を編み出したのである[4]。
その後、役目を果たした世界樹の紋章の剣は聖域の深部に保管された[5]。
レプリカ[編集]
後に原大陸に渡ったオーフェンが沈黙魔術の再現を試みる実験を行い、その産物の一つとして世界樹の紋章の剣の複製品が生み出された。このレプリカは後に『原大陸開戦』でクリーオウからマヨール・マクレディに託された。沈黙魔術の始祖魔術士が存在しないため、本来の能力は機能しないはずだったが、『解放者の戦場』では突然魔術が発動し、剣で斬り付けたヴァンパイアのケイロン・ジェスを一瞬のうちに大樹へと変えてしまった。