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カーロッタ派

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カーロッタ派(カーロッタは)は、カーロッタ・マウセンを指導者とする原大陸開拓団の一派を指す。現在では反資本家・反魔術士を標榜する過激派勢力として知られる。

概要[編集]

原大陸カーロッタ村に本拠を置く。原大陸開拓時代初期、資本家による支配や魔術士との共存を許容する方針を採ったサルア派開拓団と対立し、長きにわたる抗争を経て、サルア派に屈する形で合流した。しかし、支配の受け入れをよしとしなかったカーロッタ派の一部残党はレジスタンスと化し、現在も反体制の抵抗活動を続けている。後に「カーロッタ派」という呼称は好ましくない表現とされ、公共の場で口にすることは違法となった[1]が、実際には反魔術士団体の急先鋒としての彼らの活動の側面は強く、そのニュアンスを含めて「カーロッタ派」の呼称を用いる者は多い。

活動[編集]

魔術士への政治的依存による、少数の魔術士たちの独断先行(聖域での決戦を指すか)ならびにキエサルヒマ内戦勃発の二の轍を踏むことを危惧し、魔術士の活動に対する法的な制限と、非魔術士による魔術士組織の監視の必要性を強調し、議会への強力な働き掛けやプロパガンダ活動を行なっている。この活動は合法的なものであるが、魔術士側にとっては不当な差別を助長するものであるため、魔術士らはこれに反発している。

サルア・ソリュードを始めとする元キムラック人の中にも、そういった活動が魔術士や資本家との無用の軋轢をいたずらに生んでいると考える人間も少なからずいるため[2]、カーロッタ派がキムラック出身の開拓民から支持されているとは一概には言えない[3]

遍歴[編集]

開拓初期[編集]

キエサルヒマ結界の消滅直後、キムラック市恐慌および外大陸開拓計画に紛れてキエサルヒマ大陸を脱出した教主ラモニロックと側近のカーロッタが中心となり、同行したキムラック教徒と洗脳された開拓民によって組織された。当初は原大陸に「第二のキムラック」を創設する目的があったとされる。

原大陸にはキムラック教の信仰対象である女神と同種の存在である神人種族が跋扈しており、これを新たな信仰の対象とする者たちによるヴァンパイアライズが、このカーロッタ派においては特に盛んに行われている。

教主の没後、事実上指導者を継いだカーロッタだが、その後に上陸した「サルア派」開拓団との衝突の末、オーフェンによって屈服させられ、信奉者と共にカーロッタ村に隠棲しているとされる。実際のところは、双方の指導者が休戦として落ち着いたところを、二十年足らずで歪曲されて認識されている、といった主旨のことをカーロッタが口にしている。

オーロラサークルの呼びかけ[編集]

原大陸の入植が始まって約20年余り、女神が降臨する兆しを察知したカーロッタは村を去り、各地に点在する革命闘士に決起を呼びかけた。密かに用意していたキャンプ基地・天世界の門を拠点に、放逐し大陸各地に点在させていたヴァンパイア達を集結させる。ローグタウンを中心に軍警察とラポワント市民軍との決戦を繰り広げ大打撃を与えるが、首領カーロッタはその最中に死亡する。彼女を討ったのが大統領邸でもサルア市長でもなかったため、どの勢力も原大陸の覇権を握る大義名分を得られず、混沌とした状態のまま戦争は終結した。

終戦後[編集]

カーロッタを失った革命闘士はまとまりを失い、拠点も失った。新たなリーダーと拠点が誕生すれば組織は再編されるが、原大陸大戦終結から約半年後の時点では候補となれるものがいるという状態である。

組織の編成[編集]

カーロッタ派は頭領のカーロッタ・マウセンの派閥が中心となっており、その周囲に大小の派閥が連なって構成されている。カーロッタ中心派閥と他の各派閥との結びつきはそれほど強固というわけではなく、カーロッタに従っていても密かに蹴落としてやろうと考えているもの(ダジート等)、カーロッタへの忠誠を捨てて独自に行動するもの(ダン等)も少なくない模様。

主なカーロッタ派の人物[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 魔王の娘の師匠』より。原大陸独自の法規か。
  2. ^ 戦術騎士団アムサスの妻のように魔術士と結婚しているキムラック人もいる。
  3. ^ 元キムラック人で構成されていると思われるスウェーデンボリー魔術学校の事務方さえも、カーロッタ派による中傷のビラには頭を悩ませていた。

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