ドッペル・イクス
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ドッペル・イクス(XX)とは、「裏切り者」を意味する仇名である。裏切の符丁(うらぎりのふちょう)。
第一義
300年前にキエサルヒマ大陸に漂着した人間種族の中で、聖域に労働力として迎え入れられた者たちの子孫。200年前、聖域と外界(魔術士)が対立した魔術士狩りの戦乱の時代には、人間種族の裏切り者として指さされた。
- チャイルドマン・パウダーフィールド (アルフレド・マインス)
- 聖域で生まれた魔術士で、天人の長シスター・イスターシバの唯一の弟子。聖域と人間の社会を仲介する外交大使(最接近領領主)としての役目を負っていたが、魔術士狩りの勃発後は聖域を裏切って人間側につき、その戦乱の末期、イスターシバ暗殺の任務を担う斥候としてバジリコック砦に派遣された。その後、彼の本名は魔術士の歴史から抹消され、イスターシバの門弟XX(もんていドッペル・イクス)と呼ばれるようになる。
第二義
聖域から外界に派遣され活動する対外エージェントの総称。聖域外聖域戦力(せいいきがいせいいきせんりょく)とも呼ばれる。聖域の中にありながら、聖域(=始祖魔術士)を裏切ろうとしている者たち全員を指すこともある。
- レキ
- ディープ・ドラゴン種族。種族の長アスラリエルの子。女神が座するキムラック市の内偵の命を負い、クリーオウを使い魔とすることでオーフェンたちの旅に同行した。しかし、旅の中で必要以上にクリーオウと意識を同化させ続けたため、本来ディープ・ドラゴンには存在し得ないはずの「自我」が芽生え、自らの意思で聖域から離脱した。
- ヘルパート
- レッド・ドラゴン種族。女神の侵攻に対して不完全となったアイルマンカー結界の処遇を巡り、アイルマンカー玄室の始祖魔術士たちに切り捨てられた形となった聖域が、固く閉ざされた玄室の扉を開くため、大陸に残された天人の魔術武器を収集するという目的で外界に派遣された。
- ジャック・フリズビー
- 人間種族。聖域と対立する最接近領の傭兵コルゴンの監視、および領主アルマゲスト・ベティスリーサの暗殺のため、ライアン・スプーンによって「スカウト」された。
その他
- ビードゥー・クリューブスター
- 人間種族。最接近領が彼にドッペル・イクスの疑いをかけ、コルゴンが弟子入りという形で監視を行なっていた。実際には、聖域出身ではあったものの、エージェントとしてのドッペル・イクスではなく、ロッテーシャの精神支配を受け、人間社会で彼女と仮初の親子を演じていた傀儡にすぎなかった。