概要編集
緑色の全身タイツを着こんだ痩身の男。外見・性格ともに見まがうことなき変人。ナッシュウォータにあるロッテーシャ・クリューブスターの剣術道場に練習生として在籍し、ある日、敵対する剣術道場の生徒らからリンチを受けていたところにクリーオウと出会い、彼女を道場に案内する。ちなみに、それ以前に出会っていたボルカンの呆れるほど頑丈な体に感服し、彼にも弟子入りしていた。
その正体は「ドッペル・イクス」と呼ばれる聖域の対外エージェント。着用している緑色のタイツのようなものは、天人種族の遺産の一つ「緑宝石の鎧」(スネークグリーン)で、幼少時に彼の母親から与えられたものである。
聖域から下された任務によって、大陸中に散らばる天人種族の遺産の回収を行なう。レッド・ドラゴン種族出身のドッペル・イクス、ヘルパートとコンビを組み、ロッテーシャが持つ魔剣「フリークダイヤモンド」(蟲の紋章の剣)を狙い、彼女の道場に門下生として潜入していた。
フリークダイヤモンドを回収した後、同胞であるレキを聖域に連れ戻すため、アーバンラマでオーフェンたちを襲う。緑宝石の鎧の「木を生やす能力」を全開にしてアーバンラマの南半分を樹海で飲み込み、レキ(精神はクリーオウ)に決戦を挑むが、限界まで木を伸ばし尽くす瞬間を狙っていたクリーオウは、暗黒魔術によってライアンと鎧を強制的に引き剥がした。これまで鎧の力で何十もの死を越えてきたライアンの体は、すでに処置不能なほどに損耗しており、鎧によってかろうじて繋がれていた命はついに果てた。
技能編集
緑宝石の鎧の力を発動させ、体から際限なく「木」を生やすことができる。たかが木とは言っても、大量に増殖させて樹木の壁として展開させれば音声魔術程度ならば難なく防ぐことができ、防御能力は非常に高い。さらに鎧の蘇生能力によって死ぬこともない。しかし、肉体の破壊と再生を幾度と無く繰り返してきたことで内臓器官はほとんどが「がん」細胞と化し、また死ぬたびに記憶が半分以上消失するという鎧の副作用のために、人格も非常に不安定な状態だった。