タフレム市
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タフレム市(タフレムし)は、キエサルヒマ大陸の北西部に位置する都市。
概要
西方の山中に黒魔術士の最高学府《牙の塔》を頂く魔術士の街。歴史上、幾度も戦火にさらされ、その度に崩壊と再建を繰り返してきたため、街普請は計画的に行われ、美しく整然とした街並みになっている。
市街の中心部には大陸最大規模の天人種族の遺跡である世界図塔がそびえ立ち、タフレム市の象徴的存在となっている。街の規模はトトカンタ市の三分の一程度に留まるものの、キエサルヒマ大陸の四大都市に次ぐ「5番目の都市」と言われている。
《牙の塔》とは密接に繋がっており、《塔》の役職に就く魔術士はそのほとんどがタフレム市に居住権を持っている。孤児が多数を占める《塔》の生徒にとってタフレム市の居住権は正に憧れであり、ほぼ全員が居住権のためにしのぎを削っている。
地理
西の山岳地帯、東の森の水源とする人口湖に挟まれている。アーバンラマとは定期船の航路で繋がっている。《牙の塔》は市街から馬車で2時間足らずの距離にある。
歴史
タフレム市はこれまで3度の「崩壊」を経験していると歴史には綴られている。その内、実際に記録上で確認できるのは2回で、一つは200年前の「魔術士狩り」の時、もう一つは40年前の「砂の戦争」の時である。[1]しかし、何度破壊されようとも街はその度に築き直され、より磐石な都市へと発展していった。
キエサルヒマ内戦時は騎士軍が目前に迫り小競り合いが繰り広げられていたが、トトカンタ市が主戦場となったために殆ど戦火に晒されず内戦は収束した。
政治
現在の治安は概ね良好。魔術士の総本山的な街だが、市法によって信教の自由が保障されているため、キムラック教会やドラゴン信仰の集会が存在する。
性差廃絶主義を掲げる魔術士の街であるため、法制度としての結婚がなく、婚姻による相続の優遇や保護もない。
郊外
キムラック崩壊で発生した難民の内、タフレム市で受け入れられた者は市の郊外に住み始めた。難民の中にはタフレムで職を求めるものもいたが、紛争時の混乱と長年の対立もあって思うように進まなかった。反魔術士勢力にとっては格好の潜伏先であり、タフレムにおける原大陸密航の窓口ともなった。
20年以上経過した今でもタフレム市民と難民との確執は未だ解消されていないが、《塔》の学生によるボランティアを受け入れる等、状況は徐々に変わってきている。
主な施設
関連項目
脚注
- ^ 記録上にない最初の一度目はケシオン・ヴァンパイアによるものと思われる。