概要編集
マリア・フウォンの指示を受け、最接近領の内偵に向かうシーク・マリスクとカコルキスト・イストハンに同行する。その道中、ゴースト現象に足止めを食っていたところ、同じく最接近領を目指していたオーフェン、レティシャらと再会する。
シークとカコルキストがプルートーから極秘に領主アルマゲストの暗殺指令を受けていたことを知り、彼らを止めるため、オーフェンたちと行動を共にする。
最接近領でそれぞれの思惑が入り乱れた死闘が展開される中、聖域から派遣されたドッペル・イクス、ジャック・フリズビーと遭遇。出会い頭の攻撃をかわし切れずに左腕を失ってしまう。怒りと激痛から錯乱状態に陥ったイールギットは、自分が血迷ったシークの攻撃を受けたと思い込み、レティシャと交戦中だったシークに対し最大威力の光熱波を放つも、その反撃を受けて致命傷を負う。満身創痍の状態でオーフェンの前に現れ、最期は彼の腕の中で息を引き取った。
来歴編集
《牙の塔》の学生時代は、チャイルドマン教室のアザリー、レティシャ姉妹を目の敵にし、私闘にも近い小競り合いが絶えなかった。キリランシェロ(=オーフェン)に好意を向けていたようだが、度々アプローチをかけては憎き姉たちに邪魔されていた。その二人とは同期かつ歳は下との記述から、5年前の時点での年齢は大体19歳頃と思われる。同じ《十三使徒》のイザベラは後輩のクラスメイトで親しい友人関係にもあった。赤光帝45年頃、師のマリア・フウォンと共に《十三使徒》入りを果たし、王都に渡った。
人物編集
お人好しで本質的に人が良く、面倒見の良いタイプだったようで、食べ物を人にあげるのが好きだったらしい。
《十三使徒》になってから家名の「スィートハート」を名乗っているが、宮廷魔術士としての自負から来る自称であり、相続財は特に持っていなかった。親友のイザベラは当初この名前を馬鹿にしていたが、後にイールギットを偲んで自身の家名とした。
技能編集
関連人物編集
- マリア・フウォン - 師
- イザベラ - 友人、同僚
- レティシャ・マクレディ - 宿敵、同期
- アザリー - 宿敵、同期
- オーフェン - 友人、後輩
登場作品編集
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