魔術士オーフェン・無謀編
提供: オーフェンペディア
魔術士オーフェン・無謀編 | |
---|---|
著者 | 秋田禎信 |
イラスト | 草河遊也 |
連載 | |
連載誌 | 月刊ドラゴンマガジン |
期間 | 1995年4月号 - 2000年6月号 |
回数 | 全60回 |
発行 | 富士見書房 |
文庫版 | |
レーベル | 富士見ファンタジア文庫 |
期間 | 1996年2月 - 2003年10月 |
巻数 | 全13巻 |
発行 | 富士見書房 |
しゃべる無謀編 | |
レーベル | TOブックス単行本 |
期間 | 2012年11月 - 2013年6月 |
巻数 | 全7巻 |
発行 | TOブックス |
『魔術士オーフェン・無謀編』(まじゅつしオーフェン むぼうへん)は、秋田禎信のライトノベル『魔術士オーフェン』の短編シリーズ。イラストは草河遊也。
1話または2話(前・後編)完結の読み切り形式で、1995年2月から2000年4月にかけて『月刊ドラゴンマガジン』(富士見書房)誌上で連載された。
短編集は、1996年2月から2003年10月にかけて富士見ファンタジア文庫(富士見書房)より全13巻が、2012年11月から2013年6月にかけて新装版『しゃべる無謀編』がTOブックスより全7巻で刊行された。
目次
概要[編集]
長編『魔術士オーフェンはぐれ旅』の約半年〜1年前[1]のトトカンタを舞台とした「無謀」なギャグ・ファンタジー。長編シリーズとほぼ並行して展開され、ストーリーを追うごとに緊迫感を増していく長編とは対照的に、こちらはスラップスティックなコメディが中心である。
シリーズを通したサブタイトルである「無謀編」は短編集の刊行にあたって題されたもので、由来は「毎回ネタが無謀」だから[1]。企画段階においては「魔術士オーフェン・連載のやつ」と呼ばれていたという[2]。なお『月刊ドラゴンマガジン』誌上におけるタイトルクレジットは、連載終了まで一貫して「魔術士オーフェンはぐれ旅」である。
『月刊ドラゴンマガジン』1994年9月号および1995年1月号に読み切りとして掲載された後、1995年4月号より定期連載がスタートし、2000年6月号をもって全60回で終了した。ちなみに最終回が掲載された同号より、作者の次シリーズとなる『エンジェル・ハウリング』の連載が開始されている。
2003年4月、連載終了から約3年振りとなる新作読み切り『これはいったいなんなんだ!?』が、ドラゴンマガジン増刊『ファンタジアバトルロイヤル』に掲載された。また、同年10月に発売された短編集最終巻には、本編『はぐれ旅』完結から20年後の世界を描いた書き下ろし『そこまで責任もてねえよ!』が収録された。
2012年8月、絶版状態となっていた富士見ファンタジア文庫の『無謀編』シリーズが、ドラマCD付き新装版『しゃべる無謀編』としてTOブックスより復刊されることが発表され、同年11月より刊行が開始された。
プレオーフェン[編集]
詳細は「プレオーフェン」を参照
短編集の各巻に一話ずつ収録されている書き下ろし短編は、『はぐれ旅』の約5年前、《牙の塔》の学生時代のオーフェン(=キリランシェロ)を含むチャイルドマン教室の面々が巻き起こす波乱の日常を描いたエピソードで、『プレオーフェン』または『プレ編』と呼ばれる。
ラジオドラマ[編集]
詳細は「ドラマCD:魔術士オーフェン・無謀編 ラジオドラマ」を参照
1998年から2000年にかけてテレビアニメ版と連動する形で放送されたラジオ番組『魔術士オーフェン』において、『無謀編』初期の一部エピソードがラジオドラマ化され、それを収録したドラマCDがzetimaより全2巻で発売された。
しゃべる無謀編[編集]
詳細は「魔術士オーフェン しゃべる無謀編」を参照
2012年11月から2013年6月にかけて、ドラマCD付きの新装版『しゃべる無謀編』が、TOブックスより完全受注生産で刊行された。
ストーリー[編集]
キエサルヒマ大陸有数の大都市である商都トトカンタ市。その裏街にひっそりと店を構えるバグアップズ・インに、居候も同然に棲みつく金貸し魔術士オーフェンは、慢性的な生活苦にあえぎながらも、日々しぶとく生きていた。頑なに借金を返そうとせずに傍若無人な振る舞いを見せつける地人のボルカノ・ボルカンや、アーバンラマからやって来た「無能」派遣警察官コンスタンス・マギー、謎が謎を呼ぶ変態銀髪執事キース・ロイヤルなど、オーフェンを取り巻く奇人変人らによって繰り広げられるハタ迷惑な騒動により、今日もトトカンタには波乱の嵐が吹き荒れる。
登場人物[編集]
詳細は「魔術士オーフェン・無謀編の登場人物」を参照
既刊一覧[編集]
富士見ファンタジア文庫[編集]
巻 | タイトル | 発売日 | 頁数 | 価格 | ISBN |
---|---|---|---|---|---|
1 | 魔術士オーフェン・無謀編1 てめぇら、とっとと金返せ! | 1996年2月20日 | 265p | 480円+税 | 4-8291-2667-1 |
2 | 魔術士オーフェン・無謀編2 馬鹿は一人でたくさんだ! | 1996年6月20日 | 253p | 480円+税 | 4-8291-2685-X |
3 | 魔術士オーフェン・無謀編3 お前はいったいなんなんだ!? | 1996年10月18日 | 262p | 480円+税 | 4-8291-2709-0 |
4 | 魔術士オーフェン・無謀編4 顔を洗って出直しな! | 1997年4月18日 | 277p | 480円+税 | 4-8291-2735-X |
5 | 魔術士オーフェン・無謀編5 あきれてものも言えねえぜ! | 1998年1月20日 | 270p | 480円+税 | 4-8291-2795-3 |
6 | 魔術士オーフェン・無謀編6 自分がイヤにならねえか? | 1998年7月22日 | 266p | 480円+税 | 4-8291-2822-4 |
7 | 魔術士オーフェン・無謀編7 一生ひとりで遊んでろ! | 1999年1月19日 | 257p | 480円+税 | 4-8291-2862-3 |
8 | 魔術士オーフェン・無謀編8 それはいろいろまずいだろ? | 1999年7月12日 | 253p | 480円+税 | 4-8291-2899-2 |
9 | 魔術士オーフェン・無謀編9 同情なんていらねえぜ! | 2000年1月14日 | 283p | 480円+税 | 4-8291-2939-5 |
10 | 魔術士オーフェン・無謀編10 なかったことに出来ねえか? | 2000年7月14日 | 260p | 480円+税 | 4-8291-2982-4 |
11 | 魔術士オーフェン・無謀編11 もういいかげんあきらめろ! | 2001年2月20日 | 261p | 480円+税 | 4-8291-1330-8 |
12 | 魔術士オーフェン・無謀編12 そのまま穴でも掘っていろ! | 2001年11月20日 | 269p | 480円+税 | 4-8291-1393-6 |
13 | 魔術士オーフェン・無謀編13 これで終わりと思うなよ! | 2003年10月18日 | 248p | 520円+税 | 4-8291-1561-0 |
TOブックス単行本[編集]
巻 | タイトル | 発売日 | 頁数 | 価格 | ISBN |
---|---|---|---|---|---|
1 | 魔術士オーフェン しゃべる無謀編1 | 2012年11月25日 | 443p | 3600円+税 | 978-4-86472-071-7 |
2 | 魔術士オーフェン しゃべる無謀編2 | 2012年12月25日 | 451p | 3600円+税 | 978-4-86472-072-4 |
3 | 魔術士オーフェン しゃべる無謀編3 | 2013年2月25日 | 457p | 3600円+税 | 978-4-86472-073-1 |
4 | 魔術士オーフェン しゃべる無謀編4 | 2013年3月25日 | 436p | 3600円+税 | 978-4-86472-074-8 |
5 | 魔術士オーフェン しゃべる無謀編5 | 2013年4月25日 | 441p | 3600円+税 | 978-4-86472-075-5 |
6 | 魔術士オーフェン しゃべる無謀編6 | 2013年5月25日 | 445p | 3600円+税 | 978-4-86472-076-2 |
7 | 魔術士オーフェン しゃべる無謀編7 | 2013年6月25日 | 197p | 3600円+税 | 978-4-86472-140-0 |
各話リスト[編集]
はボイスドラマ化されたエピソード。
脚注[編集]
- ^ a b 『魔術士オーフェン・無謀編1 てめぇら、とっとと金返せ!』のあとがきより
- ^ 『魔術士オーフェン・無謀編2 馬鹿は一人でたくさんだ!』あとがきより
関連項目[編集]
|
|