「フォルテ・パッキンガム」の版間の差分
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物静かで常に冷静沈着の様に見えるが、それはうわべだけを装った態度で、その心中は「ケーキを前に出された子供のように落ち着きが無い」らしい。内心の感情が表に出ないように振舞う事が得意で、[[オーフェン]]をして「怒ってないふりをするのが上手い」と評されている。 | 物静かで常に冷静沈着の様に見えるが、それはうわべだけを装った態度で、その心中は「ケーキを前に出された子供のように落ち着きが無い」らしい。内心の感情が表に出ないように振舞う事が得意で、[[オーフェン]]をして「怒ってないふりをするのが上手い」と評されている。 | ||
− | + | 周囲からは「チャイルドマン以外でアザリーの暴走を止められる唯一の人間」などと言われていたが、実際に彼女が問題を起した時はいつも決まって離れたところから傍観しているだけだった。<ref>やろうと思えば出来るらしいが、下手に手を出すとかえって事態を悪化させ、後腐れになるのを嫌ったため。</ref>しかしながら、事後の各方面へのフォローを欠かすことは無く、《塔》を出奔し執行部に同盟反逆の嫌疑をかけられたオーフェンをレティシャと共に庇い続けるなど、基本的には面倒見のいい長兄タイプである。 | |
レティシャに対しては若い頃から恋慕の情を寄せていたようで、幾度と無くアプローチをかけていた模様。『[[魔術士オーフェンはぐれ旅 キエサルヒマの終端|キエサルヒマの終端]]』では、学生時代は「ついたり離れたり」といった関係だったと回想されている。 | レティシャに対しては若い頃から恋慕の情を寄せていたようで、幾度と無くアプローチをかけていた模様。『[[魔術士オーフェンはぐれ旅 キエサルヒマの終端|キエサルヒマの終端]]』では、学生時代は「ついたり離れたり」といった関係だったと回想されている。 |
2015年6月25日 (木) 19:36時点における版
プロフィール | |
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種族 | 人間種族 (男) |
人種 | 黒魔術士 |
出身地 | アーバンラマ市 |
誕生年 | 赤光帝22年 |
年齢 |
20歳 - プレ編 25歳 - はぐれ旅 48歳頃 - 新シリーズ |
血液型 | A型[1] |
身長 | 178cm[1] |
体重 | 75kg[1] |
声優 | 松田健一郎 |
フォルテ・パッキンガムは、キエサルヒマ大陸の黒魔術士、政治家。《牙の塔》チャイルドマン教室出身。《牙の塔》の教師補佐を経て、新シリーズでは《牙の塔》の教師兼議員。
概要
長身で引き締まった体躯に長い髪を後ろで束ねた鉄面皮の男。離散したチャイルドマン教室の教師代理として《塔》に残り、師のチャイルドマン・パウダーフィールドがそうだったように、自らも《塔》の実権を掌握しようと暗躍。その野心から《塔》の最高執行部や他教室の教師らと水面下で対立し、内部にはフォルテの命を狙う敵も多い。
経歴
アーバンラマ市の北側出身で豪商の家の生まれ。《牙の塔》に入門後、アザリー、レティシャと並んでチャイルドマン教室の最年長組に属し、教室長を務めていた。教室の解散後は《塔》の教師となる道を選び、チャイルドマン無きチャイルドマン教室の教師補佐(兼・教師代理)として一人で教室を存続させていた。
はぐれ旅
アザリー、オーフェンらとウオール・カーレン率いるウオール教室の間で起こった『世界書』を巡る抗争を利用し、フォルテの暗殺と《塔》の実権掌握を企てていた筆頭勢力であるウオール教室を合法的に解体に追い込むことに成功する。オーフェンの弟子のマジクはフォルテの生徒になるよう手配されていたが、事件後にフォルテの気回しによって円満に破談し、オーフェンらの旅を見送った。
オーフェン一行がアーバンラマから最接近領に向けて歩を進める頃、最接近領の白魔術士ダミアン・ルーウが、自分以外のネットワーク管理者を排除することで最接近領の優位性を確実なものにしようと企み、客人(《十三使徒》のクラベ・ラシール)を装ってフォルテに接触。ダミアンの術中に嵌ったフォルテは白魔術の攻撃によって意識を破壊され、昏睡状態に陥ってしまう。この後、本編では物語終了まで目を覚ますことは無かった。
その後
聖域での一件から数ヶ月後にようやく意識を回復させ、職務に復帰する。レティシャとの修行を終えてタフレムを旅立つクリーオウに、餞別としてヘイルストームを手渡した。また、この1年の間にレティシャとの間に第一子マヨールをもうけている。
新シリーズ
《塔》の教師兼同盟の議員を務める傍ら、長男マヨールに続いて長女ベイジットをもうけ、1男1女の父となる。『約束の地で』では、17年ぶりに《塔》を訪れたオーフェンが残した言葉の裏を読み取り、マヨールを原大陸へ向かわせた。
現在では実質的に《塔》の指導者的立場となっており、独立したトトカンタ魔術士同盟の脅威を煽り、元・弟弟子のハーティア・アーレンフォードとの対立を演出することで巧みに執行部の意思決定を掌握している。
人物
物静かで常に冷静沈着の様に見えるが、それはうわべだけを装った態度で、その心中は「ケーキを前に出された子供のように落ち着きが無い」らしい。内心の感情が表に出ないように振舞う事が得意で、オーフェンをして「怒ってないふりをするのが上手い」と評されている。
周囲からは「チャイルドマン以外でアザリーの暴走を止められる唯一の人間」などと言われていたが、実際に彼女が問題を起した時はいつも決まって離れたところから傍観しているだけだった。[2]しかしながら、事後の各方面へのフォローを欠かすことは無く、《塔》を出奔し執行部に同盟反逆の嫌疑をかけられたオーフェンをレティシャと共に庇い続けるなど、基本的には面倒見のいい長兄タイプである。
レティシャに対しては若い頃から恋慕の情を寄せていたようで、幾度と無くアプローチをかけていた模様。『キエサルヒマの終端』では、学生時代は「ついたり離れたり」といった関係だったと回想されている。
技能
学生時代は《牙の塔》の「ザ・ベスト」として推されていたほど正統かつオールラウンドに秀でた使い手だが、魔術の出力の点では同世代のアザリー、レティシャらに力負けしていたようである。戦闘に関する能力以外では、広い人脈を利用した人を駆使する技術に特に優れ、問題事を裏からの手回しによって処理する手管に長けている。
チャイルドマンからは「チャイルドマン・ネットワーク」の操作技術を受け継ぐ。キエサルヒマ大陸に根ざす情報網にアクセスし、過去・現在のあらゆる情報を引き出すことができる数少ないネットワーク「管理者」の一人である。一方で、その膨大な情報を適切に処理するにはやや自制心に欠けていると評されてもいた。しかし、アザリーによれば自身の欠点についての自覚を得たらしく、それを補佐する手段を確実に生み出すとされ、チャイルドマンと同じように数年間のうちに《塔》を掌握するだろうと評価された。[3]
黒魔術
備考
- 幼少の頃、魔術の制御に失敗して半身を失いかけたことがある。
家族
- 妻 : レティシャ・マクレディ[4] - 同期
- 長男 : マヨール・マクレディ
- 長女 : ベイジット・パッキンガム
関連人物
- チャイルドマン・パウダーフィールド - 師
- アザリー - 同期
- コルゴン(エド・サンクタム) - 同郷の後輩
- コミクロン - 後輩
- ハーティア・アーレンフォード - 後輩、表向きの政敵
- オーフェン・フィンランディ(キリランシェロ) - 後輩、義弟
声優
- 松田健一郎
- ドラマCD : 魔術士オーフェンはぐれ旅 キエサルヒマの終端 (2012年)
- ドラマCD : 魔術士オーフェン しゃべる無謀編 (2012年 - 2013年)
脚注
- ^ a b c 『エンサイクロペディア魔術士オーフェン』
- ^ やろうと思えば出来るらしいが、下手に手を出すとかえって事態を悪化させ、後腐れになるのを嫌ったため。
- ^ 事実、『第四部』で《塔》の実質的指導者となっている。
- ^ 事実婚であり、入籍はしていない。
登場作品
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