「サルア・ソリュード」の版間の差分
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+ | === 新シリーズ後日談 === | ||
+ | [[戦術騎士団]]の編入を含めた市政の再編に伴って権力が拡大したが、魔術士と非魔術士の対立、都市部と開拓村との交易、再編された市議会による権限の制限措置、キエサルヒマ大陸との外交を巡る[[大統領邸]]との折り合いなど、出口の見えない懸案を数多く抱えることになり、日夜激務に忙殺される日々を送っている。市長の時のように自分からやめるわけにもいかないため、次から次へと舞い込む懸案に四苦八苦しながらも対応にあたっている。 | ||
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+ | 目下の懸念はカーロッタ亡き後の[[カーロッタ村]]であり、都市側にも革命闘士にも属さない空白地である事を不安視している。[[フィンランディ商会]]およびカーロッタ派の残党が使者を送る中、ラポワント市側の使者としてマジクを派遣した。 | ||
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兄はキムラック教会の教師長[[ラポワント・ソリュード]]。優秀な兄に対するコンプレックスを持っているようで、第三者に対しては兄を持ち上げる発言をしながらも、ラポワント本人と相対する時には感情的に反発する一幕もあった。しかし、根底にある敬愛の念は兄の死後も変わることはなく、自らが興した開拓村に兄の名を付けた事からも容易に推察できる。 | 兄はキムラック教会の教師長[[ラポワント・ソリュード]]。優秀な兄に対するコンプレックスを持っているようで、第三者に対しては兄を持ち上げる発言をしながらも、ラポワント本人と相対する時には感情的に反発する一幕もあった。しかし、根底にある敬愛の念は兄の死後も変わることはなく、自らが興した開拓村に兄の名を付けた事からも容易に推察できる。 | ||
− | + | 非公式ながら教師の地位を持ってはいるが、年齢が若いため表向きの肩書きは教師よりも低い神官兵となっていた。カーロッタ村の長老である[[ゲイトフ・ビエンシャ]]とは教師時代の同僚であるが、成り行きとはいえ王を〝僭称〟しているがために嫌悪されている。 | |
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道徳面の知識も豊富で、オーフェンやマジクに的確な助言を与えた。 | 道徳面の知識も豊富で、オーフェンやマジクに的確な助言を与えた。 | ||
− | + | 本人は「向いていない」と言いながらも政治的手腕も一流で、陰謀と謀略が渦巻く市議会を20年に渡って差配し続けている。 | |
==関連人物== | ==関連人物== | ||
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* [[ジャニス・リーランド]] - 部下 | * [[ジャニス・リーランド]] - 部下 | ||
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2016年3月18日 (金) 17:09時点における最新版
プロフィール | |
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種族 | 人間種族 (男) |
信仰 | キムラック教 |
出身地 | キムラック市 |
誕生年 | 赤光帝24年 |
年齢 |
23歳 - はぐれ旅 46歳頃 - 新シリーズ |
血液型 | B型[1] |
身長 | 173cm[1] |
体重 | 61kg[1] |
声優 | 神奈延年 |
サルア・ソリュードは、キムラック教会の死の教師の一人。外大陸開拓計画の開拓団指導者を経て、新シリーズでは原大陸ラポワント市の市長、後に市王。
概要[編集]
キムラック教会が擁する非公式暗殺部隊「死の教師」に属する暗殺者。教会の閉鎖的な教義に対して「退屈」を理由に疑念を抱き、考えを同じくする同僚のメッチェン・アミックと共謀し、教会最高幹部であるクオ・ヴァディス・パテルの暗殺および教主ラモニロックへの現体制の見直しを求める直訴を目論んでいた。
経歴[編集]
キムラック市の名門「ソリュード家」の次男として生まれる。死の教師オレイル・サリドンに弟子入りして彼の剣術を学び、自らも死の教師の一員となる。
教会の背教者である元教師マクドガルの内偵および暗殺の任務を負い、マクドガルの補佐官に扮して「偉大なる心臓」村に潜伏。その際、マクドガルに捕らえられたオーフェンと出会い、いずれ起こすクーデターの重要な鍵となることを確信する。
キムラックに戻って間もなく、教会への叛意が神殿庁上層部に露見。クオによる凄惨な拷問を受けた上、ユグドラシル神殿の地下最下層の牢獄に幽閉されてしまう。 満身創痍でいたところを、ラグナロク砦から神殿地下内部に潜入したオーフェンたちに発見され、一時行動を共にすることに。
オーフェンとアザリーの活躍によってクオが倒されるも、激しい戦闘と女神降臨の余波による混乱の中でカーロッタ・マウセンを取り逃がし、背約者として教会から指名手配を受けてしまう。やむなく、メッチェン、オレイルと共にキムラックを離れ、行く当てのない逃亡生活に入る。
その後[編集]
キムラック市で勃発した内乱(キムラック崩壊)の報せを聞いたサルアは、元教師としての使命感を覚え、騎士軍に占拠されたキムラック跡地に舞い戻り、街を奪還するために残っていた元市民たちと合流、彼らの戦いを指揮する。しばらくして難民を保護しながらアーバンラマへの避難誘導を行なっていたオーフェンと再会すると、アーバンラマで進められている外大陸開拓計画について聞かされ、その指導者になるよう持ちかけられる。難民たちを命の保証のない危険な土地に送り込むことに難色を示しながらも、選択の余地がなかったサルアは渋々これを承諾。メッチェンと共に第二次開拓団を率いるリーダーとなり、新大陸に渡る。また、計画を支援するスポンサーへの配慮から、メッチェンと籍を入れ夫婦となった。
原大陸時代[編集]
『第四部』では、原大陸の基幹都市であるラポワント市の市長となっており、ラポワント市議会の特待議員でもある。また神人対抗措置執行判定の投票権を持つ。
初期開拓団の指導者として開拓民を指揮し、魔術士と元キムラック教徒の共存を念頭に置いた政策を推し進めてきた事で反魔術士感情の薄い穏健派から支持を集めるが、カーロッタ派議員を中心とする反魔術士派閥からは資本家の犬として表から裏から狙われ、政界内において最もきわどい立場に立たされている。
殉職した戦術騎士団のアムサスの葬儀の際には妻メッチェンとともに参列した。
新シリーズ[編集]
リベレーターの襲来に際しては配下の派遣警察隊を動員して対応にあたる。しかし、カーロッタが放った刺客によって妻メッチェンを殺され、遂にカーロッタ派との全面戦争を決意する。手始めにカーロッタや革命闘士と繋がる議員と派遣警察隊員を粛清し、クレイリーと共謀してオーフェンを総司令の座から引きずり降ろし、戦術騎士団を自らの指揮下に置く。
市民軍を組織してカーロッタが陣取るローグタウンに攻め込むも、集結したカーロッタ派による予想外の抵抗を前に苦戦を強いられ、カーロッタの首を取ることなく停戦を余儀なくされた。
終戦後、ラポワント市は大統領邸から独立して都市国家となり、サルアは「市王」に就任。マジクを自身の顧問に据え、市議会を再編した。
新シリーズ後日談[編集]
戦術騎士団の編入を含めた市政の再編に伴って権力が拡大したが、魔術士と非魔術士の対立、都市部と開拓村との交易、再編された市議会による権限の制限措置、キエサルヒマ大陸との外交を巡る大統領邸との折り合いなど、出口の見えない懸案を数多く抱えることになり、日夜激務に忙殺される日々を送っている。市長の時のように自分からやめるわけにもいかないため、次から次へと舞い込む懸案に四苦八苦しながらも対応にあたっている。
目下の懸念はカーロッタ亡き後のカーロッタ村であり、都市側にも革命闘士にも属さない空白地である事を不安視している。フィンランディ商会およびカーロッタ派の残党が使者を送る中、ラポワント市側の使者としてマジクを派遣した。
人物[編集]
性格は軽薄でお調子者。退屈を何よりも嫌い、様々な趣味に手を出している。教師としての説教は性に合わないと口では言うが、実際はそうでもない様子。クリーオウ曰く、歳の割に言い回しがおっさん臭い。
マジクがオーフェンへの反発を露わにした時はオーフェンの魔術士としての強さを評価すると同時に師としての未熟さも指摘し、模擬戦を通して慢心を諭した事もあった。
兄はキムラック教会の教師長ラポワント・ソリュード。優秀な兄に対するコンプレックスを持っているようで、第三者に対しては兄を持ち上げる発言をしながらも、ラポワント本人と相対する時には感情的に反発する一幕もあった。しかし、根底にある敬愛の念は兄の死後も変わることはなく、自らが興した開拓村に兄の名を付けた事からも容易に推察できる。
非公式ながら教師の地位を持ってはいるが、年齢が若いため表向きの肩書きは教師よりも低い神官兵となっていた。カーロッタ村の長老であるゲイトフ・ビエンシャとは教師時代の同僚であるが、成り行きとはいえ王を〝僭称〟しているがために嫌悪されている。
技能[編集]
戦闘者としての技術は高く、オレイルに学んだ剣技はキムラックでもトップクラス。死の教師の象徴ともいえる武器「ガラスの剣」を、死の教師の中で唯一サルアだけが愛用している。
道徳面の知識も豊富で、オーフェンやマジクに的確な助言を与えた。
本人は「向いていない」と言いながらも政治的手腕も一流で、陰謀と謀略が渦巻く市議会を20年に渡って差配し続けている。
関連人物[編集]
- ラポワント・ソリュード - 兄
- オレイル・サリドン - 師
- メッチェン・アミック - 同僚、妻
- オーフェン・フィンランディ - 友人
- マジク・リン - 友人、部下
- ジャニス・リーランド - 部下
- エドガー・ハウザー - 政敵
- ゲイトフ・ビエンシャ - 元同僚
声優[編集]
- 神奈延年
- ドラマCD : 魔術士オーフェンはぐれ旅 (新シリーズ) (2012年-2015年)
脚注[編集]
- ^ a b c 『エンサイクロペディア魔術士オーフェン』
登場作品[編集]
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